日記

6/20

『けものフレンズ』や『おそ松さん』はどんな環境で生まれた? テレ東アニメ局部長に聞く(前編) - "けもフレ現象"の裏側 (1) アニメ局の成り立ちと『けものフレンズ』誕生秘話 | マイナビニュース

迷宮 (新潮文庫)/中村 文則を読む。

これまでと文体がかなり異なっていたので驚いた。作者はこの小説が後の『教団X』に繋がると書いており、また『教団X』を「おこがましいことを言えば、これは僕にとっての、『カラマーゾフの兄弟』 です。」と評しているが、『迷宮』も恋愛小説でありながらミステリーであり、家族小説であり、宗教小説でもある。『迷宮』は大長編ではないが、その意味では『カラマーゾフの兄弟』的だ。それにしてもこれだけ影響を受けている人がほんの少ししか裁判(のシーン)を描かないのはどうしてなのか聞いてみたい。

川端の『山の音』とは傾向の異なる家族の閉塞感だが、これも一つの形であることには間違いない。

6/21

去年の冬、きみと別れ (幻冬舎文庫)/中村 文則を読む。

本作は「僕」が書いた文章を編集者が加筆して『小説』として完成させた、という形のメタフィクションノベルである。あとがきの「こういう小説」はポストモダン小説だとも読め(先の11章に括弧がついていたり)、そのため文中の「僕」や「きみ」が誰なのかを丁寧に確認する必要性が出てくる。(親切にもp91の「きみは誰だ?」は太字だ)本作は「あなたが作った本が好き」と語る吉本亜希子(J・I、大切なきみ)の復讐のために、木原坂雄大(M・M、あの死刑になるカメラマン)に本という形で真相を知らせる役割を果たす。仮名なのは、本作がノンフィクションであり(p40、p73)『小説』であるから(p190)だ。オルハン・パムクの「K」やカポーティが『冷血』取材時にレコーダーを使用しなかったことなど「色々仕掛け」かなと思うところはあるが、人称にこだわった作者が編集者の一人称を複数用いたこと(僕、私)はよく分からなかったし、理解のために複数回読む必要があるのは億劫だった。 最後に、作者の一風変わった恋愛小説の系譜として『去年の冬、きみと別れ』というタイトルはいいなと思いました。タイトルの「きみ」が誰かは分かりやすいし

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